所長黒田が思いのままに
つづっていくコラムですw
よんで
ちょうだい
今年、新人の歯科技工士は採用できませんでした。求人はしていたのですが、地域的なこともあってか、一人の応募者もありませあせんでした。こんな事を、石川県の友人に話していたら、今年、石川県の歯科技工士学校の卒業生は6名。そのうち福井出身者が2名いて、彼らは福井に戻って就職するということで、実質4人の卒業生しかいないと聞きました。歯科技工士の養成には時間がかかり、一人前になるのに5年以上かかります。それでもまだ1人前になれればいいほうで、なれないこともあります。また、長時間勤務や有休の問題、それらを合わせた、就業規則の見直しも急務と考えております。そんな中で、仕事はあっても技工士が不足して歯科医院からの受注を受けられなくなって来ました。色々な手段や方法を考えて、歯科技工士の募集もしておりますが、中々集まらないのが現状です。これは、歯科技工士だけでなく、職人全般に言えるそうで、なり手がなくて後継者が育たないので廃業せざるを得ない業種も出てきています。一つの問題として、世の中の風潮が楽してお金儲けをしようとすることが当たり前になり、一生懸命に苦労して腕を磨いていい仕事をして、認められるようなことを若い人は志向しないようになっていると思います。深く考えないで、目先の利に走り、将来のことも考えないで、今だけのことに集中したりするのが、特別なことではなくなって来ました。だんだんと、少子高齢化が進み、ただでさえ労働力が不足しているので、今までは簡単に出来ていたことがそうはいかなくなると思います。歯科技工士不足も簡単には解消されないと思うので、今までのようには行かなくなると思います。例えば、時間や技術がかり、採算が合わないようなケースは、敬遠されるようになるのではないかと思います。もちろん長い間の信頼関係があれば、そんな事は気にしなくてもいいのかもしれませんが、経営者はそのつもりでも、社員である歯科技工士から言われると対応せざるを得ないことになるのかもしれません。